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年明けの4日からインド、バングラディッシュ方面に行く予定があって、その取材ポイントをいま色々とチェックしているのだけれど、小さな違和感に襲われてしまうことがたまにある。 その理由を考えつつ本棚を眺めていると、谷川俊太郎さんの初期の詩作が目がとまり、はっと胸を衝かれた気がした。 「夜はゆっくりと/すべてを無名にしてゆく/空は無名/部屋は無名/世界は無名/うずくまる二人は無名/すべては無名の兄弟」 たとえばこの詩が、世界とひとつになることによって自分が意味を失ってゆくことを表しているのだとすれば、かつて自分も、そこをひとつの到達点として旅をしていたのではなかっただろうか。 この詩に胸を衝かれたのは、そんな気持ちがありありと蘇ってきたからに違いない。 言葉や写真などなんの役にもたちはしない。 自分の感覚が世界に向けて圧倒的に開かれてゆくような旅。 そんな旅を目指せるのは、若者か老境に達した人の特権なのかもしれないけれど、心のどこかに常に秘めておきたい大切な約束のような気がしてしまう。
by koikehidefumi
| 2010-12-01 09:00
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