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国立近代美術館で開催中の「パウル・クレー / おわらないアトリエ」展に行く。 絵画についてはほとんど門外漢だけれど、パウルクレーは大好きな画家だ。 とくに十数年前、東京Bunkamura-ザ、ミュージアムで見た展示はほんとうに素晴らしいものだった。 「死と浄火」をはじめ、色彩豊かな代表作が並んでいたせいもあったのだろうが、その抽象的な線描から、霊的な気配のようなものが伝わってきてぞくぞくしたのをよく覚えている。 まだカメラを手にする前のことだ。 そして、数年前の大丸ミュージアムの展示も良かった。 「芸術とは目に見えるものの再現ではなく、見えるようにすることである」 あの有名な(?)彼の言葉にはじめて接したのもこのときだった。 こうして改めて振り返ってみると、人生の小さな節目ごとに彼の作品とは接してきたような気がする。 そのようなわけで今日も楽しみに足を運んだのだが、残念ながら肩すかしをくってしまったようだ。 今回の展示はパウルクレーの技法に着目し、彼の創造の過程に迫るのがテーマだという。その狙いは悪くはないのだろうが、ただ技法によって絵を分別し、製作のプロセスを説明的に並べられてしまうと、見る方も分析的かつ学究的に絵と接してしまう。キューレターの恣意にどうしてもひきづられてしまうのだ。そんな頭でっかちな教養ではなく、彼の作品からは霊的気配にぞくぞくするような体験を授かりたいと思ったのだけれど。 「僕はただ線で描く。物質のくびきから解き放たれた、純粋な精神の表象である線を用いて描く」 近代美術館は前回の岡本太郎展に続いて今回もいまいちぐっとこなかった。 純粋な精神と交感するのはほんとうに難しい。 ![]()
by koikehidefumi
| 2011-07-15 19:42
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