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![]() この週末は、井津建郎さんがニューヨークから展示に駆けつけてくださった! 成田から直接お越しいただき、翌朝にはバンコクに発つという過密スケジュールのなか、広川泰士さんもお誘いして閉廊後は楽しい宴となった。 今回の自分の展示構成を考えるなかで、常に念頭にあったのが、昨年5月にここコニカミノルタプラザで行われた井津さんの「ブータン内なる聖地」だった。 またもうひとつ、昨年清里フォトミュージアムで行われた「インド 光のもとへ」もいつも頭から離れなかった。 そこで撮影されれていたのは、荼毘、解脱、寡婦、孤児…という存在だった。 地球環境も、政治も、経済も、教育も、文化も、生活も、未来への想いも絶望的に疲弊しきった世の中で、何かを糾弾することにどんな意味があるのだろう。下の写真の紅一点の中瀬裕ちゃんは、今回ぼくの写真集のブックデザインやDMデザインを手がけてくれた二十代のデザイナーだけれど、はじめて打ち合わせをしたときの彼女の言葉をいまもありありと思い出すことができる。「呪われた世代」と彼女は自らを称して言った。もちろん、その言葉にどれほどのリアリティーが込められているかはわからない。だが、自分の娘のような年齢の若者がそう口にするのを耳にするとき、大人である自分は社会に対してどう責任を負えばいいのだろうか。原発も、基地も、年金も、選挙制度も、批判批評することは誰にでもできる。しかし、たとえば声高に伝えられると逆に耳が逆らってしまうように、ぼくら伝え手は想いの届け方をこれまであまりに安直に繰り返してきたのではないだろうか。社会に対してもう少し違う届け方を模索してゆかなくてはいけないのではないだろうか。 さて、少し話が飛んだけれど、井津さんからは1月1日の元日に「観に行きます」とご連絡をいただいた。 ちょうどその頃、ぼくは展示が近づきかつてないプレッシャーを感じていた。それでも展示前にミャンマー行きの仕事もあって、プリント作業に追われ正直とてもナーバスになっていた。 「バウハウス展の作品に苦悶しています」 井津さんも(というのもおこがましいけれど)、2月1日から 御茶ノ水のバウハウスで新作の展示が予定されていた。そしていま、まさにその追い込みで苦悶されているらしい。あの井津さんでも作品作りで苦悶されるものなのか。正月早々海の向こうで戦っていらっしゃるのか。 そう知ると、俄然気持ちが前向きになった。
by koikehidefumi
| 2017-02-01 09:58
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