○LINK
カテゴリ
以前の記事
2018年 02月 2017年 05月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 05月 2014年 08月 2014年 06月 2014年 05月 2012年 09月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 04月 2012年 03月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 04月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2009年 12月 2009年 07月 2009年 05月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
昨日の続きになるけれど、メールで写真を送ってくれた編集者と出会ったのは、この夏のあるイベントでのことだった。写真家・星野道夫氏の十三回忌に合わせて、アラスカにトーテムポールを建てるというプロジェクトが進んでいる。 http://www.switch-pub.co.jp/totempole/ttpp/00/index.html その発起人であるボブサム氏が今夏来日し、神話の朗読を中心に日本各地でイベントが開催されたのだが、その中のひとつに奈良の天川村で催されたものがあり、それにぼくは参加したのだった。 ボブ氏の朗読を聞くのはこれが三度目のことになる。これまでは二度とも東京の室内ホールでのことだったが、今回は風が吹き抜ける開けた空間であり、いままでとはまたひと味違う感慨に包まれた。しかもちょうど会のはじまりが宵の帳が降りる頃とあって、アラスカ神話を語るボブの向こうには紀伊の山並みがうっすらと闇に浮かび立っており、その自然の演出の妙に息を呑まされたものだった。 そもそも天川村、及びその周縁は、知る人ぞ知るいにしえからの霊地として多くの神話に彩られた土地だ。修験道発祥の地である大峯山、芸能の神様として有名な天河大弁財天社など、そこは隣接する熊野、吉野と並んで日本文化の古層に触れられる場所である。実はぼくが天川を訪れるのも今回で二回目だ。以前友人が村の民宿で住み込みで働いており、そこを十数年前に尋ねている。現状はよく知らないけれど、当時はオカルト神秘好きやヒッピー系の人々がそこには集まっており、ぼくの友人も立派な反西洋文明思想の持ち主だった。 僕はスピリチュアルとか神秘とか言われると耳が逆らってしまう方だけれど、ときあたかもバブル崩壊直後、そういった物質文明に反旗を翻している面々には興味があった。実際、同宿の相部屋だった学生が「僕はテクノヒッピーなんですよ」とか言いながらマリファナを夜通しふかし続けていたり、自給自足的なコミューン生活を送る人々と巡り会ったり、それはそれで楽しい旅であり、もしかしたらその後のぼくの生活にわずかなりとも影響を与えているかもしれない。 ちなみに僕の友人は、その後インドに赴き、ビザも切れてパスポートも捨ててしまい不法滞在を続けていたが、あるとき警察のごやっかいになり、強制送還され帰国を果たすというなかなか時代錯誤的、というかヒッピー的な旅のあり様を実践してくれた(笑)。 そう、神話とは、スピリチュアルとは、そして、あの9.11とは、そういったことや繋がりを書こうかと漠然と思っていたのだが、話が妙な方向に展開してしまった。しかしそれもまぁよしとして、あえて修正せずにこのままアップしてしまおう。 結局のところ、9.11がわたくしごととして本当に問題意識に上っていたら、何を差し置いても書いたことだろう。それをジャーナリストぶって問題意識とネタとをはき違え、わかったようなことを書き連ねたとしても、それはきっと予定調和の提灯記事にしかならないだろうから。
by koikehidefumi
| 2007-09-11 11:33
| 神話の森
|
ファン申請 |
||