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今日は車や自転車ではなく久々に地下鉄で銀座に向かった。日頃お世話になっている写真事務所が共催するイベントに出向くためだ。 銀座駅に降り立った瞬間、まずその人出の多さに驚いた。夕方の帰宅時刻と重なったとはいえ、地下通路も地上の歩道も溢れんばかりの混雑なのだ。しばらく人波にまぎれて歩いてゆくと、ようやく明日から世間が三連休になることが思い出された。それも師走のクリスマス前の三連休ともなれば、街が人出に溢れるのも当然と言えば当然だろう。 季節の移ろいには自然と目がゆく方だが、曜日にこだわらない暮らしを続けていると曜日感覚がつい鈍ってくる。そんなことを実感しながら通りを歩いていたとき、ふと頭に浮かんできたのが太陰太陽暦についてだ。 太陰太陽暦とは、月の生死を基準とした暦法のひとつだ。中国の黄河流域で殷の時代につくられたもので、日本に入ってきたのは飛鳥時代だと言われている。それから明治五年に現在の太陽暦が採用されるまで、約千三百年に渡って日本人のあいだで親しまれていた暦だ。 現在の太陽暦が一年を十二に区切るの対して、この暦は一年を約十五日間づつ二十四に分ける。さらにはその二十四を約五日間づつ三つに分けるので、二十四節気七十二候の暦と呼ばれている。 このように書くととても複雑そうに思われがちだが、実はいまも耳にする呼称は少なくない。 一年のはじまりから記してゆくと、まず立春節。そして十五日後が雨水節、次に啓蟄節、春分節、精明節、穀雨節……と続いてゆくのである。 立春・春が立ち上がる十五日間、啓蟄・虫たちが地面の中を蠢き土を啓(ひら)く十五日間。穀雨・田畑の準備が整うのに合わせて春の雨が降る十五日間。 ほんの思いつきの解釈だけど、季節感がにじむ実にこまやかな区分けではないだろうか。あたかも暦を通して森羅万象の移ろいがすっーと生活の中に溶け込んでくるかのようだ。 たとえば西暦と元号が共存を果たしているように、この太陰太陽暦ももう少し陽の目を見る機会を増やせないのだろうか。 それとも地方には旧暦の感覚がいまも根強く残っていて、逆に季節感をデジタルに演出する銀座の街中だからこそ、こんな考えが改めて浮かんできたりするのだろうか。 その点についてはいま少し調べてみたいところだけれど、少なくともこの暦を意識することで、日々のこころのあり方が少しでも豊かになってゆきそうな気がする。そんなことを感じながら、銀座から日比谷に向けて師走の街を歩き続けた。
by koikehidefumi
| 2007-12-21 21:51
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