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現在製作中の自分のサイトのコンテンツのひとつである「ガンジス河」について、日々写真をセレクトしたり原稿を書いたりしているのだけれど、全体のトーンがようやく見えてきた。 逆にいえば基調をなすトーンからはずれてしまう写真も明確になってきたわけで、そこで今日から数回に分けて、今後サイトにアップ予定の原稿とともに、ここではセレクトから外れた写真を順次掲載してゆきたいと思います。 写真と文章の文脈がずれていたり、編集的に(?)だったり、あるいはこんな写真も撮るんだね、みたいな部分もきっとでてくるだろうけど、とりあえず、はじめてみよう。 まずはガンジスの源流から。 今回はいつになく真正面からの風景写真をメインに。 ここまで揃えると何か他人の写真群を見ているようで、とても不思議な気分だ。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ガンジスを巡る旅は、十月半ばの冬のヒマラヤからはじまった。 本来ガンジスの水源は、ゴームクと名付けられた氷河末端だとされている。だがさらにその深奥に、アカーシャガンガー(天上のガンジス)と呼ばれる小さなせせらぎが沸き出しているという。その地を目指して、氷河を渡り、クレパスを迂回し、険阻な岩壁を登りつめていった。 ![]() 頭上に浮かぶ雲が、やがてのしかかるように迫り来るのを覚えはじめた頃、とつぜん視界が開け、緑草の生い茂る平坦な土地にたどり着いた。標高約4500メートル、ガンジス河最初の聖地タポヴァンである。 ![]() 鈍色の空のもと、アカーシャガンガーの小さな流れがきらめいている。そしてその細流を中央にして、意思の疎通を図るように二つの高嶺が対峙している。 右手が聖山シヴァ。 左手にバギラッティ山。 ![]() ヒンドゥー神話によると、バギラータ王の祈りを聞き入れたシヴァ神が、天界を流れていたガンジスをこの地に降下させたのだという。 そんな遠い昔日の物語を身近に感じながら、改めてあたりを見渡してみる。無人の荒野にぽつねんと、聖者(サドゥ)と呼ばれる求道者の小屋が見えた。ゆっくり近づいてゆくと、風の音と聞きまごうマントラ(賛歌)が小屋から漏れ聞こえてきた。 ![]() マントラとは、永遠に語り継がれてゆく始源の言葉だ。 そしてガンジス。永劫回帰する水の流れ。 その互いの永遠の一瞬が、 はじめてこの世に交わる場所。 ![]() ガンジス源流。 そこは河のはじまりであるとともに、世界のはじまりをも感じさせる土地だった。 ![]()
by koikehidefumi
| 2008-07-14 23:35
| アジア
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