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昨夜は新宿ゴールデン街に足を運んだ。様々な出会いが生じるところが新鮮で、かつて駆け出しの頃はよく通ったものだったが、ここ数年は年に一、二度思い出したように足を向ける程度だった。それが今年のはじめだったろうか、ある店を紹介されて以来再び顔をのぞかせるようになった。 店の名をnaguneという。名前の由来は朝鮮半島に伝わる<ナグネ>と言う言葉 からきており、 その意味するところは<さすらい人・流れ者・たびびと>だという。gallery&barとして様々な企画展を開催しており、とくに気鋭の写真家たちの貴重な作品発表の場となっている。 昨夜は村上仁一氏の写真展「雲隠れ温泉行き 2004ー2007」の最終日に足を運んだのだが、某誌編集長をはじめ、若手写真家やもろもろの関係者が集まっており、狭い店内は熱い空気に包まれていた。 そもそも村上さんの写真をはじめて目にしたのは、「風の旅人」の編集部でのことだった。これ六月号の写真だから、といって手渡されたブックを開いた瞬間、粒子の粗いモノクロの写真群に正直ぶっ飛んだ。モチーフは日本各地の鄙びた温泉郷の情景である。ページをめくるたびに、安寧と死のにおいを湛えた彼岸的写真群に、ぐいぐい引き込まれていった。荒々しく硬質なようでいて、人間の情や土地の体温と言った儚い質感が画面の隅々にまで行き渡っている気がした。むろん俗にいう今風の写真ではない。かといって誰かがやり古したような陳腐さのかけらは微塵もない。確実に言える事は、テーマを探してとりあえず今を表現してみました、といった写真とはまるで強度が違うということだ。写真家の内的必然の強さ。そして社会との軋轢を受け入れては跳ね返してゆくある種の居直り。それらが強靭な力となって写真に命を吹き込んでいる。 ちなみに彼はこの一連の作品群によって、先日ビジュアルアーツフォトアワード(Visual Arts Photo Award)を受賞した。 村上さんの活動は自らの作品づくりをベースにしており依頼仕事はしていないようだが、これからどうするのかとの僕の問いに、こう答えてくれた。 「人によってそれぞれいろんな見方や感じ方をしてるれるので、自分でも気づかぬ発見があって面白いですね」 多くの人に観てもらってこそ、作品は多様な意味性を持ち、それによって自分の可能性も広がってゆく。そうした現実との触れ合いのなかに、その人のこれからの道行きが示されてゆくのかもしれない。 #
by koikehidefumi
| 2007-09-09 23:35
| 写真展・美術展
遅ればせながら、ブログをはじめてみようと思う。日記を書き続けるような勤勉さもなければサービス精神も希薄な人間なので、いったいどのような形になってゆくかは一切不明だけれど、気軽な気持ちで続けてみよう。 ちなみに雑誌等に寄稿するとき、ぼくは人一倍推敲する方ではないかと自分では思っている。内容はもとより文言の一字一句、さらには句読点の位置にまで気を巡らせてしまうことが多い。むろんそれは悪いことではないのだろうけど、その結果、文章を慎重に作り込んでゆく傾向が強くなっているのではないか。それはややもすると発想や文脈が自らの思考特性の枠内に回収されがちになっているのではないか。 立ち止まらない、読み返さない、自らに縛られない。それを念頭に、いわば落書きとして「たかがブログされどブログ」のような感じでやってゆきたい。ただの殴り書きの日記になってしまうかもしれないけれど、構えずに、まずは気軽な感じで進めてゆこう。軌道修正はおいおいやってゆくということで。 ・晩夏に狂い咲くブーゲンビリア。 ![]() 小池英文 #
by koikehidefumi
| 2007-09-08 07:24
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